社会保険労務士試験を振り返って ~過去問題~
今回の試験を受けた方の振り返り第二弾として、
過去問題をとりあげてみます。
まず、過去問題集を一度も解かなかった
という方はいないと思いますが、いかがでしょうか?
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勝手なイメージとしては、
5年分ぐらい、3~5回という感じでしょうかね。
私は少ない気がします。
少し応用的な例ですが、
正解率が低かった雇用保険問7の問題をみてみます。
誤りはどれかという問題で、正解はAとなります。
正解率は低いと思いますが、
平成20年問7Eの問題と比較してかがでしょうか?
また、科目は異なりますが、
労働基準法平成20年問7Eはいかがでしょうか?
問題では、「法人(法人でない労働保険事務組合を含む。
以下この項において同じ。)の代表者又は法人若しくは人の代理人」
との表記ではなく、「「人」の代理人」との表記であり、
とまどった方もいらっしゃると思いますが、
この項目の論点を正確におさえていれば、
正解してほしい問題です。
このような問題は概ねテキストに掲載されていると思いますが、
あまり力を注がない問題だと思います。
ただ、ほぼ同じ論点が実際に出題されているわけです。
これを単なる偶然と考えるのでしょうか?
「社会保険労務士試験で出題される法律は改正が多くて大変」
ということがときどき言われています。
確かにこれを否定することはできません。
ただ、法律の根幹が変わることはほとんどありません。
そのため、落とすための試験といっても、
出題される範囲はそれほど変わりません。
また、出題者が何をききたいのか、
考える最大の素材が過去問題ということができます。
試験実施機関からの最大のメッセージが
実際に出題した問題=過去問題です。
そのことをしっかりと認識していきましょう。
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過去問題を7年~10年分を10回以上解きました。
でも、択一式は40点取れませんでしたという方。
いろいろな方がいらっしゃると思いますし、
ちょっと抽象的な表現になってしまいますが、
集中力の差かな、って気がします。
たとえば、
問題を順番で覚えてしまった、とか言う方がいらっしゃいます。
それってどういう意味? って思うんですね。
問題って、内容を理解した上で解きますよね。
であれば、順番でってどういう意味
なのだろうと考えてしまいます。
本試験では、〇×だけを見つければよいかもしれませんが、
問題を解いているときは、ある程度〇×の根拠とか、
考えますよね。
それもせず、解いてるって、まったく意味がない
と思うんですよ。
時間がない方に立法趣旨まで考えて、なんていう気はありませんが、
ある程度理由は考えましょうよ、って感じがします。
具体的な方法は今後、ということになりますが、
再度きちんと今回の試験の結果を分析してほしいです。