過去問(2)

社労士試験の学習としての
過去問題の利用についてみていきたいと思います。

本試験の五肢択一式試験は、合計3時間30分で70問。
3時間30分は210分。
1問(5肢)当たり3分(180秒)
1肢はせいぜい40秒。

ということで、考え答をだす時間は、
今からでも1肢1分以内で行うこと

この五肢択一式を1肢1肢バラバラにしたものが、
一問一答式の過去問題集。

労基法、安衛法、1年分を一問一答式とすると
5肢×10問で計50問。
5年分解くとする述べ250問。
3回解くとすると延べ750問。

1問について考え、答えを出す時間は1分。
解説を見て、確認するのに1分。

これ以上、時間をかけちゃダメ。

1問2分なので、5年分、3回を行うとすると、
750問×2分で1500分。

つまり、25時間。

講義開始から、4週間(28日)程度として、
1日2時間ずつの学習なら、56時間。
学習時間の半分を過去問題にあてても
5年分なら3回は解くことができました。

これを学習の基準としてみてください。

「良く教科書を読まないと過去問解けません」と聞きます。

お気持ち、よくわかります。

いきなり過去問題と言われても、ですよね。

ただ、考えてみましょう。

皆さんは、労働基準法の勉強をしているのではありません。

社労士試験に合格するための勉強をしています。

そのために、
過去問題を先に学習した方が効率的では、
と考えます。


試験日まで「教科書を読むな」と言っているわけではありません。


ポイントは「学習する順序」であり、「効率」です。

このお休みに、平成25年の労働基準法、労働安全衛生法の問題を
解いてみましょう。

たぶん3回解いた方は、テキストを読んだだけの方より、
正解できると思います。

当然ですよね。解いた問題なのですから。

でも、本試験まで、その繰り返しですよ。

テキストを読んでから、理解してからと言っている方。
その前に試験日になってしまいますよ。

よ~く、考えてみましょう。
孫子いわく、
「彼を知り己を知れば百戦殆からず。
 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
 彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」
いかがですか?

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